ブックカバーって意外と、使いやすさに差が出てきます。
どれも同じかなーなんてデザインだけで選んだら、使いにくくて後悔、、、なんてこともよくあります。
もちろん、使いやすければいいものでは決してないですが(ファッションと同じです)、
機能性を重視してブックカバーを選びたい時に、見るべきポイントを紹介します。
Contents
①栞ひもはあったほうがいい
まず一つ、栞ひも(スピンというらしいです)は、付いているものが便利です。
ブックカバーって意外と紐がついてないものも多く、気にせず買っちゃうと「あれ、ねえじゃん」ってなることもあります。(体感7:3くらい)
本屋でもらえる紙の栞は外で読んでると落としやすいし。
栞ひもがあるかどうかは買うときにチェックしといたほうがいいと思います。
スピンの種類
栞ひもにもいろいろ種類があります。
リボンタイプ。個人的にはこれが一番好きです。

意外と多いスエードタイプ。耐久性に難あり。あと汚れやすい

革タイプ。おしゃれで耐久性もいいですが、太さで本を傷めるかも

先っちょにアクセサリーがついてると、ひもがすっぽけにくいです。
が、取れやすいので注意しましょう

この手のタイプはスマートですが、ページがかさむとすっぽけます。


例外:「マイ栞」があるならいらない
基本的には栞ひもはあったほうが便利ですが、「いつもこれを使ってるよ」というマイ栞を持っているなら、逆に紐がついてないカバーを選んだほうがいいです。
スピンを使わない前提なら、読書中にぶらぶらしてるのが煩わしく感じると思うので…
元々スピンがついてる新潮文庫を読むときもそうですね。
そういう人は栞ひもがついてないカバーを選びましょう。
②カバーの端は「片側縫い」
本の表紙を挟み込む「ポケット」ですが、機能性だけを考えたら「片側縫い」がいいです。
片側縫いの一番のメリットは「厚さ調整できる」という点。
薄い本でも厚い本でも、カバーをフィットさせて読めるのはデカいです。
両側縫いだと読書中にカバーがずれちゃったり、無理に入れて表紙がおれたりしちゃいます。

一応片側縫いのデメリットもあって、縫ってない片側は折り曲げて使うので、
どうしてもズレが出てきちゃうという点です。
その点、両側縫いのカバーが本にジャストフィットした場合はストレスなく読めます。
とはいえ、多くの本を読むなら対応力の高い片側縫いが使いやすいです。
ベルトの位置に気を付ける
一応、片側縫いのカバーを買うときに気を付けておきたいのが「ベルトの位置」。
折り曲げた端を差し込むベルトが内側すぎると、厚い本をくるむときに端がベルトに届かないことがあります。
あと、折り曲げる部分にベルトがついてるパターンも注意。
本の表紙をベルトに差す形になりますが、すっぽ抜けが多いです。

③裏地がついているものを選ぼう
特に布製カバーの話ですが、ブックカバーには裏地がついているものとついていないものがあります。
どっちでもいいじゃん、と思われるかもしれませんが、
僕としては裏地がついているカバーをお勧めします。
理由は2つ。
ひとつは、持ちごこちが違います。
裏地なしタイプは本に布が一枚挟んだだけなので、本の硬さがもろに手に伝わります。
裏地があると2枚重ねになるので、ふっくらした持ちごこちになります。
もう一つ、裏地がついてないタイプは中の本が滑りやすいです。
裏地ありのカバーは中の空洞が緩衝材のように働きますが、
裏地なしのカバーで読書をすると、本とカバーが擦れているのが意外と気になります。
ハヤカワ対応は一長一短
ブックカバーはサイズごとに文庫用、新書用、四六判、、、と分かれていますが、
たまに「ハヤカワ文庫対応」の文庫カバーを見かけます。
知っている人も多いと思いますが、各出版社の文庫本で、ハヤカワ文庫はほかのに比べ縦幅が長いんですね。
なので普通の文庫カバーだとハヤカワ文庫は入りません。
「ハヤカワ文庫対応」ならハヤカワ文庫も含めたすべての文庫本に対応できるわけですが、その分一般的な文庫本だとサイズオーバー感が否めません。
ここは気になる人、気にならない人分かれるんじゃないかな~。

ハヤカワ文庫をよく読む方は「ハヤカワ対応」は便利ですが、そうでない人はハヤカワの時だけ本屋の紙カバーを付けてもらうのも手です。
④開き防止カバーあれこれ
あまり見かけないですが便利な機能が「開き防止ブックカバー」。
鞄に本を入れて外出するとき、鞄のなかで本が開いてページが折れてしまう、、、
という事故を防止するカバーです。
実際使ってみると想像以上にストレスが減るので、結構おススメです。
ボタンで止めるタイプ。デザインもかわいい。

ゴムでくくるタイプ。


マジックテープで固定。

注意するブックカバー
フリーサイズ対応は微妙
フリーサイズのブックカバーというのもあります。
布を折りたたんでマジックテープ等で固定することで、ちっちゃい本からおっきい本まで一枚で対応可能な便利カバー。
しかし、使い心地は結構しんどいです。。。

とにかくずれる、ずれる!
手に持っているうちに折り目もよくわかんなくなってぐちゃぐちゃになります。
唯一無二の個性があるので購入の選択肢には十分入りますが、
そのデメリットも頭に入れて検討したほうがいいです。
硬すぎる素材
素材が硬すぎるブックカバーも使いにくいことがあります。
文庫本をハードカバーのように扱えるというメリットはありますが、硬すぎると
①本をポケットに差し込みづらい、
②カバーの硬さで本が閉じない、
なんてことが。

繰り返し使用してなじませることで解消できる部分もあるので、
そこのところを考慮に入れましょう。
ポケットが大きすぎる
ポケットが大きいカバーも、表紙を差し込みづらくて不便です。
無理に入れると本を折り曲げてしまうので、ポケットの大きさも気にしたほうがいいかもしれません。

おわりに
以上、「機能性」を重視した時に見るべきブックカバーのポイントをご紹介しました。
ただ、ガチガチに気にすると本当に素敵なブックカバーを逃す可能性もあるので
(上記をすべて兼ね備えるブックカバーって意外と多くないです)、
ほどほどに気にしながら、自分が気に入ったカバーを選びましょう。