おすすめ本まとめ

伊坂幸太郎のおすすめ作品10選!【好みに合わせてご紹介】

読書好きの中で「伊坂幸太郎」の存在を知らない人は少ないでしょう。

現代日本を代表する売れっ子小説家で、人気も非常に高いです。

この記事では、伊坂幸太郎の小説に挑戦したい! 伊坂幸太郎にハマり始めた! 人に向けて、おすすめの伊坂小説を読者のタイプ別に紹介します

伊坂幸太郎の代表作が読みたい人へ

①ゴールデンスランバー

本屋大賞受賞、映画化もされた伊坂幸太郎の代表作。

姿の見えない巨大な力に首相暗殺の濡れ衣を着せられた男の、600ページにわたる逃走劇。

本章である「事件」パートからはまさにページを繰る手が止まらない、エンターテインメント小説として最高級の一冊だと思います。

彼の逃走を、彼の知らないところでサポートしながら見守る元恋人や、彼を信じて命をかける大学時代の腐れ縁との、「離れていても繋がっている絆」も大きな魅力の作品です。

②重力ピエロ

伊坂幸太郎の代表作としてよく名前のあげられる一冊。

生真面目な兄・と、強姦によって生まれた弟・の兄弟が謎の連続放火魔を追うストーリー。

ミステリを主軸としつつ、血の繋がらない兄弟とその家族の愛を描く密度の濃い小説。謎解きの興奮と、家族の在り方と、生きることの意味と、、、色んな要素が詰まっています。

間違いなく伊坂氏にしか書けない傑作です。

伏線回収を味わいたい人へ

③ラッシュライフ

関係性のない4人の人生が気付かぬところで交差していき、、、といった伏線マニアにはたまんない構成の一冊。

終盤で山場を迎える構成ながら、序盤から全くだれることなく展開していくのがスゴイ。

各パートが収束しだす終盤は一気読み必至の秀逸さで、この本で伊坂沼に落ちた読者は多いはずです。

④アヒルと鴨のコインロッカー

「俺と一緒に、広辞苑を盗みに行かないか?」というパンチラインを持つ一冊。

この本も伊坂幸太郎を語るには外せない小説で、根強いファンが多い作品です。

ストーリーの中に小説ならではの仕掛けが用意されており、活字の面白さを味わえるのがポイント。

個性的なキャラクターを求める人へ

⑤陽気なギャングが地球を回す

エンタメ力No.1の王道小説。

嘘を見破る成瀬・演説の達人響野・天才スリ青年久遠・正確な体内時計を持つ雪子、この絶妙な特殊能力を持った4人の銀行強盗集団が活躍するダークヒーロー物です。

活字ながら漫画のような刺激があり、初めての小説体験にもおすすめの一冊です。

ロマンはどこだ!

⑥死神の精度

主人公は死神。渋滞を嫌い、音楽を愛し、晴れ間に恵まれない死神・千葉が主人公です。

死期が迫った人間を1週間調査し、その死期が適切かどうかを判決していく短編集。人情物でありながら、「死」にドライな死神の性格がいいバランスをとり、ご都合主義になっていません。

人間界の常識を持たない死神視点で物語が進行するため、『吾輩は猫である』的風刺描写も楽しめます。

青春小説が好きな人へ

⑦砂漠

大学生5人組の青春を瑞々しく描いた、知る人ぞ知る名作小説。

俺たちがその気になれば、砂漠に雪だって降らせられるんですよ」といった学生時代の根拠のない自信が、彼らの何気なくかけがえのない日常を構築します。

これから大学生になる人、今大学生活を楽しんでいる人、大学生活の思い出に浸りたい人すべての人におすすめできる本です。

⑧チルドレン

非行少年の心に寄り添う「家庭裁判官」を主人公にした小説。

破天荒でもまっすぐな性格の「陣内」は伊坂作品を象徴する魅力的なキャラクターです。

謎解き要素もあり、軽妙な掛け合いもあり、伊坂幸太郎らしさが存分に詰まった作品です。

社会派小説を読む人へ

⑨火星に住むつもりかい?

伊坂幸太郎の手掛けるディストピア小説

「平和警察」による粛清により秩序が保たれる仙台。疑わしきものは罰する平和警察の正義のもと、相互監視が行われるこの社会に、謎の武器を操る黒づくめのヒーローが現れる。。。!

中世の魔女狩りをなぞったような王道のディストピア社会に、伊坂氏らしいエンタメ要素を取り入れた本作は、ありそうでない独特の楽しさがあります。

⑩魔王

稀代のカリスマ性で日本を席巻する若手政治家、彼に不信感を持つ青年が、念じたことを相手にしゃべらせる「腹話術」の特殊能力で立ち向かう物語。

正しいのはだれか?正義はどこにあるのか?あえて答えは提示せず、読者に考えさせる内容となっています。

静かな読み心地ですが、これも伊坂幸太郎らしさが詰まっている一冊だと思います。

おわりに

上記の作品以外にも、伊坂幸太郎は素晴らしい小説をたくさん書いています。(『キャプテン・サンダーボルト』や『マリアビートル』あたりも紹介したかった。。。)

ぜひいろいろ挑戦してみて、お気に入りの一冊を探してみてください。