おすすめ本まとめ

中学生・高校生向け、新書の選び方と読みやすい新書のおすすめ紹介

新書ってとっかかりづらいですよね。

よくわからん細長いサイズ、ちらっと平積みされている本をのぞいてみると政治や経済の怖いタイトル。。。

大体、起承転結のない文章なんて読んで楽しいのかしら??

もともと読書好きの人でも、こういう考えの人は多いと思います。

しかし新書になじみのある人なら、新書が全然頭の固い本ではないということを知っています。

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ということで、

「新書は読んでみたいけどどこから手を出せば…」

「読書感想文のために新書読まなきゃだけどつまんなそう…」

という人たちに向けて、初めての新書の選び方を紹介したいと思います

新書の選び方

結論を先に言います。

書店の新書コーナーの前に立つ。

面白そうなタイトルを見つける。

以上。

これでオッケーです。面白い新書は見つかります。

マジで?

マジです。

新書に触れたことのない人にとってはぴんと来ないかもしれませんが、

新書っていうのは世間のあらゆるコンテンツの入門書です

この世界のいろんな側面を細かく切り取って、一冊の本に閉じ込めたのが新書です。

つまり、あなたが好きなコンテンツについての新書も必ずあるということ。

アニメが好きならアニメの新書があります。

たこ焼きが好きならたこ焼きの新書があります。

野球が好きなら野球の新書があります。

皮肉を言うことが好きなら皮肉の新書があります。

新書って、政治とか経済とか、そんなムツカシイものばかりじゃないんです。

あなたが好きな新書は必ずあります

好きなものの話なら、200ページくらいの文章、

すらすらと読めちゃいます。

(思ってるほど難しい文章じゃないしね)

なので、好きな新書を探しに本屋に行きましょう。

できるだけ大きい本屋がいいです。

新書コーナーに並ぶタイトルをざっと眺めましょう。

あ、なんかこれ気になるなー、と目に留まったら、それを手に取ってみてください。

パラパラとページをめくってこれならいけそう!と思ったら購入です。

ほんとにそれでみつかんの?と思いますか?

大丈夫です。

だまされたと思って、初めてのスタバに入る感覚で、

新書コーナーに行ってみてください。

思ったより簡単に見つかります、むしろ迷っちゃうくらいです。

「あれ、自分ってこれも、あれにも興味があったんだ!」

と新たな発見すらあると思います。

活字が苦手な人は?

「いや好きなものは多いけど、活字がそもそも苦手なんだよ!」という人。

そんな人に敷居が低いのは、

岩波ジュニア新書ちくまプリマ―新書の2レーベル。

両者は中高生に向けた新書なので、ほかのレーベルに比べ文章が平易です。

(とはいえ内容自体は大人が読んでもためになるのがスゴイところ!)

書かれるテーマも若者向けのものが多いので、中学生や高校生の方の1冊目としては最適だと思います。

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(「ジュニア向けの本選ぶのはなんかダセーな」とか思ってる人は一番ダサいのでその考えをやめましょう)

読みやすい、おススメ新書

上記のように、新書の選び方のコツは

「とにかく新書コーナーに立つ」

なのですが、

「そんな投げやりな!!」と思う気持ちもわかるので、

初めての人でも楽しめるようなおススメの新書をご紹介します

1、『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』嶋浩一郎 祥伝社新書

下北沢の名物書店「本屋B&B」を立ち上げた著者の、

本の選び方、付き合い方に関する本。

読書好きの方なら絶対に楽しめる1冊です。

この本の

「迷ったら買うべし。その本に興味を示し買ったという事実が自分の財産になる」

という教えを僕はずっと守ってます(散財)。

ちょっとずるいこと言いますが、巻末に全国の名物書店リスト66選が。

気になりません?

本が好きな人、本屋が好きな人はまず間違いないです!

2、『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字<上>』山田真哉 光文社新書

数字と会計を見直す本。お得な数字に騙されてませんか?

この本のすごいところは、とにかく読みやすい!

びっくりするくらいすらすら読めて、しかも役にたつ。著者の恐るべき文章力。

もう一つのポイントは「お金」というテーマ。みんなの身近にあるものだからこそ、みんなが楽しめる内容となっています。

新書を全部読み切れるかな…という不安を抱えている方にはお勧めです。

新書なのに「どんでん返し」が用意されているとんでもない本です

3、『リアル人生ゲーム完全攻略法』架神恭介/至道流星 ちくまプリマ―新書

ワクワクするタイトルですね。

「人生」という神が作ったクソゲーで、いかにハイスコアをたたき出すか。

「ジョブ選択」「結婚」「災害」等のイベントをいかに乗り切るか。

「楽しさ」と「教養」を両立させた神新書。

読み口はマンガみたいに軽いですが、示唆するものは非常に重いです。

公民の授業が5割増しで面白く感じてしまう本です。公民が好きな人と公民が嫌いな人におすすめ

4、『無限論の教室』野矢茂樹 講談社新書

著者は日本を代表する哲学者。

知ってるようで知らない「無限」の概念について一から学びなおす本。無限には2種類あるって知ってましたか?

特に数学が苦手な文系人間にお勧めです

新書ですが物語形式で進んでいき、

登場人物の2人の学生と一緒になって先生の指導を受けるのでついていきやすいです。

ちょっと頭を使うので、自分でいろいろ考えたい人にはお勧めです。哲学の入門としても。

5、『宇宙はどうして始まったのか』松原隆彦 光文社新書

このタイトルを見て興味をそそられない人はいないでしょう。

宇宙の起源=この世の起源なワケですから、ネタバレではないですけどこの本に明確な答えが記されているわけではありません。

しかし、「世界の起源」という永遠のテーマについて、偉大な科学者たちが現時点でどこまで迫っているのか、その軌跡を丁寧に解説してくれているのがのこの信書になります。

誰もが気になっているけど、本腰入れて調べるには体力がいるもの、その分野の概要を手軽に攫えるのも新書の魅力の一つです。

6,『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン 新潮新書

ベストセラーとなった、スマホの恐ろしさをデータとともに伝えてくれる本。

やりたいことはたくさんあるのに、なぜかスマホを一日中眺めるだけで休日が終わってしまう、、、

そんなこと、誰でもあるはず。

この本はスマホの中毒性を一冊丸ごと教えてくれるので、読み終えると何となくスマホを持つのが嫌になる、、、ある意味劇薬です。

実際、僕もこの本を読んでから寝る前のスマホチェックの習慣がなくなりました。

日本国民全員におすすめしたい本ですが、特に時間が有限な中高生には早めに読んでほしい本です。

新書=ムツカシイ?

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読書好きを公言している人のなかでも、実は小説しか読んでない、という人は多いはず。

「どんな本読むの?」

「んー、恋愛ものからミステリーまで、本なら何でも読みます!!」

みたいに、そもそも「本=小説」という認識の人もいるでしょう。

もちろん、それでいいんです。「学術書を読まないで読書家を騙るとは何たるプンスカ!」なんてばかげた話もありませんし。

ただ、もったいないな、とは思います。

せっかく文字をストレスなく追える能力と、好奇心を兼ね備えているのに、小説だけしか楽しまないのは

きっかけはなんでもいいんですが、せっかくなので、新書も読んでみては。

本当に楽しい本がたくさんあります。