音楽活動、俳優、ラジオパーソナリティ等、マルチな才能を発揮する星野源さん。
その中で、文筆業も源さんの中心的な活動の一つです。
この記事では、星野源さんの書籍をすべてまとめました。
下積みからその才能が認知されるまでの来歴、源さんの興味関心の移ろいなどを柔らかな文章と共にたどっていきましょう。
①『そして生活は続く』
俳優で音楽家、星野源はじめてのエッセイ集! 携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならば、そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活をおもしろがろう! 音楽家で俳優の星野源、初めてのエッセイ集。俳優・きたろうとの文庫版特別対談「く…そして生活はつづく」も収録。
あらすじ
星野源さんの初エッセイ集。
2009年刊行(2013年文庫刊行)で、この本の源さんは現在のようにスター街道まっしぐらではないため、当時の日常生活が中心のエッセイ。
その分、ずっと変わらない星野源の飾らない人間性、面白さを追求する人生哲学が一番感じられる一冊になっています。
真面目な話、暗い話もありますが、そのような章も最後は必ず笑って終わらせるのが源さんらしい。
今の源さんを知る人にはまず読んでほしいエッセイです。
②『働く男』
働きすぎのあなたへ。働かなさすぎのあなたへ。 音楽家、俳優、文筆家とさまざまな顔を持つ星野源が、過剰に働いていた時期の自らの仕事を振り返り、解説した一冊。映画連載エッセイから、ショートストーリー、自作曲解説、手書きコード付き歌詞、出演作の裏側、「ものづくり=仕事」への想いをぶちまける。くだらなさも真剣度も120%全部盛り! 働く男・星野源のある意味「攻略本」。 星野源はなぜこんなにも人気なのか? 本書を読めば人々の心を掴む理由が分かります。 文庫化にあたり、「働く」ことについて現在の気持ちをつづった書き下ろしまえがき「今はそんなに働きたくない男(仮)」、芥川賞作家となった又吉直樹との特別対談「働く男同士の仕事の話(仮)」を収録。
あらすじ
映画批評や自作曲の解説、出演ドラマや映画で感じたことなど、星野源の「仕事」についてまとめたエッセイ。
この本を読むと、源さんがここまであらゆる方面に挑戦していること、結果を出していることの理由が少しわかる気がします。
また、曲解説やコード付きの歌詞など、文庫本で手に入れていいの!?と思えるくらいファンにとっては贅沢な内容。
③『よみがえる変態』
アルバム制作やライブ、ドラマ撮影に執筆。やりたかったことは次々と仕事になったが、片時も休まる暇がない。自分がなりたいと思う姿を追いかけるほどに消耗していく中突然の病に襲われた。……まだ死ねない。これから飛び上がるほど嬉しいことが起こるはずなんだ。死の淵から蘇った3年間をエロも哲学も垣根なしに綴る。
あらすじ
2012年にくも膜下出血で生死の境をさまよった星野源さんが、当時の闘病生活を綴った一冊。
この大病は源さんにとってターニングポイントとなったことは間違いなく、病床で考えたことや人生観の変化をたどると、一人の人間の人生についても考えさせられます。
『化物』という曲がくも膜下出血の経験に影響を受けているという話はファンの間では有名ですが、
その曲に限らず入院以前・以降の曲をもう一度聞き比べたくなる一冊になっています。
④『いのちの車窓から』
星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、エッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化。ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と、怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに。星野源の面白さと、哲学と、精確さのすべてを注ぎ込んだ、誠意あふれるエッセイ集。
あらすじ
『SUN』、『恋』、『逃げ恥』と、飛ぶ鳥を落とす勢いの時期に書かれたエッセイ集。
文章もポップに個性的に、しかし読みやすくなっていて、表現者としてノリに乗っているのが感じられます。
ブレイクしても変わらない人柄と想像力、行動指針に癒され、勇気をもらえるような一冊です。
新垣結衣さんとのエピソードはいまになるとほほえましい。
⑤『星野源雑談集』
「雑談の中に本質がある」音楽家・俳優・文筆家の星野源が雑誌POPEYEで連載していた「星野源の12人の恐ろしい日本人」が『星野源/雑談集1』として書籍化!連載時とは違い大幅に編集を“加えず”テープに収録された生の会話そのままのグルーヴを追求した大ボリュームのフルバージョン。雑談ってこんなにも楽しい!
あらすじ
上記のエッセイとは様相が異なった、星野源が聞きたい人に聞きたいことを聞くインタビュー集。
とはいってもタイトル通りまさに「雑談」といった雰囲気で、相手の素の部分を自然に引き出すのはさすがの人間性。
多ジャンルの雄たちとの会話を通じた共鳴、発見を心の底から楽しむ源さんを見ると、この多才性もさもありなん、とおもわされます。
個人的にはみうらじゅんさんとの対談は目からうろこの連発でした。
⑥『星野源 音楽の話をしよう』
星野源さんは2016年4月から2018年3月まで、AERAで対談連載のホストを担当されました。本書は2年間に及ぶ連載のうちの最初の1年、2016年4月から2017年3月まで掲載した「音楽の話をしよう」を一冊にまとめたものです。
あらすじ
『雑談集』とは別雑誌でのインタビュー集。
こちらはより星野源さんとルーツの近い方との対談が多い印象です。対談集の本全般に言えますが、源さんはゲストの魅力を引き出すのがうまい。。。!
タイトルにもあるように音楽の話が多く、新しい音楽を知るきっかけにもなります。
⑦『星野源 ふたりきりで話そう』
2017年4月から2018年3月まで、週刊誌AERAに掲載した星野源さんの対談連載「ふたりきりで話そう」を一冊にまとめたAERAMOOK「星野源ふたりきりで話そう」は、星野さんが11人のゲストと繰り広げた密室での「雑談」を、連載ではカットした部分も含めノーカットで再現した完全版です。8月12日付オリコン週間BOOKランキングの集計期間は、7月29日~8月4日。この間に4万部以上を売り上げ、初登場1位にランクインしました。
あらすじ
上記『音楽の話をしよう』のつづき。
気になるゲストが多いほうから手に取るのがいいかと思います。
個人的にはバナナマン日村さんとの仲良しトークがとてもよかった。
おわりに
星野源さんの書籍は、どれも想像力、表現力がふんだんに活かされた楽しい本になっています。
特に内面も赤裸々にさらけ出してくれているので、ファンの方はぜひ手に取ってみてください。