おすすめ本まとめ

新書のベストセラー5年分まとめ!

各年で話題になった、ベストセラー新書をまとめました。

新書のテーマは社会情勢を反映します。

これらの本が売れた背景を想像しながら、気になった本は手に取ってみてください。

①『スマホ脳』アンデシュ・ハンセン

2021年上半期の売り上げ第一位。

スマホの普及によって現代人にどのような悪影響が起きているのか、多数の実験データと精神科学者の知見をもとに訴えかける本。

端的に要約すると、現代人の脳は狩猟採集時代から進化しておらず、スマホによる大量の情報を処理する能力はそもそも備わっていないため、脳にエラーが起き鬱や精神不調などの異常が急増している、という内容です。

スマホを持つ現代人には身近な内容であり、読んだ後はスマホを持つのが怖くなる、そんな一冊です。

②『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治

2020年年間売り上げ一位。

犯罪をした非行少年の中には、反省すらできない子供がいる。

簡単な計算や読み書き、ケーキを等分に切ることもできない、そのような非行少年は本来、知的障害者として支援されるべき存在だが、外見からの判別のしにくさにより救いの手が述べられていないのが現状、、、

なくならない少年犯罪と、近年認知が広がってきた知的障害が交差した、現代だからこそ知見を深めたい内容

悲しいニュースを見て、その背景を想像するきっかけにになる本です。

③『サイコパス』中野信子

2017年年間売り上げ4位。

テレビでもたびたび特集された、ロングセラー新書です。

人間の1%が該当するというサイコパス=別名・反社会性パーソナリティー障害。

用語自体はすでに市民権を得ているイメージがありますが、本来の意味を知っている人は少ないはず。

サイコパスと呼ばれる人の特徴、心情、向き合い方まで、正確に把握できる本、どこかのタイミングで読んでおきたい本だという印象を受けました。

④『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』

2018年年間売り上げ5位。

人間関係で悩んだことのない人はいません。この本は、「みんな仲良く」という理念や「私を丸ごと受け入れてくれる人がきっといる」という幻想の中で生きる若者に向けて、人間関係の距離感についてアドバイスをしてくれる本です。

実はこの本が刊行されたのは2008年。10年後に再注目されてベストセラーになった経緯は、SNSの発達や人間関係の複雑化によって生きにくさを感じる若者へのニーズが増えているのだと感じます。⑤『夫のトリセツ』黒川伊保子

⑤『妻のトリセツ』黒川伊保子

2019年年間売り上げ2位。

往々にして理解しあえない妻と夫、その謎を男女の脳の違いから解き明かし、

妻に対する歩み寄り方をアドバイスしてくれる実用書になります。

続編の『夫のトリセツ』も2020年年間ベスト10に入るヒット作。

夫婦関係に悩む方にはもちろん、異性の考えを知りたい方にもおすすめできる一冊です。

おわりに

最近よく見る新書から懐かしい新書まで、様々なラインナップでした。

一度読めば知識として蓄積されるのが新書のいいところ。ぜひ、読んでみたいと思ったタイミングで手に取ってみてください。