文系人間にとっては理系の世界は近寄りがたいもの。
数字も記号もムツカシイ!
しかし、嫌いかというと案外そうでもなく、興味はあったりしますよね。
この記事では文系の僕が楽しく読めた、理系の世界を味わえる本をご紹介します。
読みやすいのを選びました!!
Contents
1、『哲学的な何か、あと科学とか』飲茶 二見文庫
僕たちが正しいと思い込んでいる「科学」がどれだけもろいのかを、哲学的な問題とともに追っていく本。
これは全力で推したい本で、知識欲が満たされるのはもちろんのこと、ノンフィクションでありながら小説にも負けず劣らずの緊迫感とハラハラ感が味わえる本です。
「世の中に絶対なんてないんだ」という文句は屁理屈としてもよく使われますが、このフレーズがバカにできなくなります、自分が立っている足元が不安になってきます。
哲学的テーマも多く扱っているので、もともと哲学に関心のある文系人間にはかなりとっつきやすいです!
2、『論理パラドクス 論証力を磨く99問』三浦俊彦 二見文庫
クイズ形式で論理問題や思考実験を紹介する本。こういうのビビッと来る人、いるでしょう。
論理学は文系と理系の中間の立ち位置にある学問だと勝手に思っているのですが、理詰めで問題を解決していくプロセスは、文系人間にとってはいい刺激になるかも。
「アキレスと亀」「トロッコ問題」「親殺しのパラドクス」などの定番問題も含まれていて、これらを何となくの理解でなあなあにしてた人にもお勧めです。
3、『博士の愛した数式』小川洋子 新潮文庫
言わずと知れた名作。どうでしょう、今の中高生はなじみがないかもしれません、かなり前に映画化されました。
記憶が一日で消えてしまう数学博士、その優しい数字の世界に癒されます。
上の2冊はグッと魅力をぶつけてくるような本ですが、この本は読み終えたときには不思議と数字が好きになっている、そんな本です。
4、『数学者たちの楽園 ザ・シンプソンズをつくった天才たち』サイモン・シン 新潮社
これはちょっと隠し玉というか、知る人ぞ知る、という感じのオモシロ本です。ぜひ知ってほしい!
シンプソンズというアニメ、アメリカの大メジャーアニメなんですが、実はこの作品にはマニアにしかわからない数学ネタが盛り込まれているというノンフィクション。
脚本家たちがそろいもそろって数学オタクで、遊び心をもって数学オタクに対してファンサービスを行っているのです。
その粋な計らいと彼らの楽しそうな会議の様子にうらやましさが止まりません。僕にも数学の知識があったら!!と思い続ける一冊。
朝井リョウさんがこの本を猛烈に推している動画があるので、何とかして見てみてください。
理系分野は敷居が高いイメージですが、入り口を選べば楽しい世界が待っているのでは?という話でした。