吉田篤弘

「ロンリー・ハーツ読書倶楽部」開催決定!!

「ロンリー・ハーツ読書倶楽部」開催決定!

待っていました、この時を。

 

作者自身による作品解説。

 

ファンにとって、

こんなに贅沢なことはないです。

 

命名はピンと来る人もいるかと思いますが、

『小さな男*静かな声』での読書会から。

 

 

この「ロンリー・ハーツ読書倶楽部」、

この構想は昨年の秋ごろにはあったようです。

 

 

『おるもすと』読書会にて

 

去年の10月ごろ、小説『おるもすと』の刊行を記念して

世田谷文学館にてトークショーが開催されました。

 

演者は著者の吉田篤弘さんと、奥さんの浩美さん、

そして二人と仲のいい三浦しをんさん。

 

豪華なメンバーですね。

 

そこでのテーマが、作者による「作品解説」。

 

『おるもすと』をどんな思いで書いたか、

どのようなモチーフが扱われているか、

 

それを作者自身が解説するトークショーでした。

 

しかしながら、篤弘さん自身も

「なんだろうね、どういう意味だろうね」と

言ってしまう始末。

 

聞き手の二人から「いや本人!」とツッコミを受けていました。

 

それでも『おるもすと』についての背景を展開してくれた贅沢な時間。

そのトークショーの終わりに話されていたのが、「自著解説のトークショー」の開催でした。

 

「これからは、まだ未定ではありますけど、自分で自分の作品を解説する機会を定期的に作りたい。

名前は『ロンリー・ハーツ読書倶楽部』」

 

「ロンリー・ハーツ読書倶楽部」の意図

 

元々篤弘さんは、自著の解説については

乗り気じゃなかったそうです。

 

すべてを教えちゃうのは興ざめだ、と。

 

しかし、自分の作品が一部しか理解されないで埋もれていってしまうのはさみしいと感じ、

一つ一つの作品を丁寧に掘り下げてみよう、と思い立ったそうです。

 

「読みやすさ」と「作品の浅さ」についての議論は

『おるもすと』トークショーの中でも大きなテーマでした。

 

三人曰く、

読みやすい文章は作者の思いが書かれていない深層に潜んでいる、

最近の読み手はそこを読み取ろうとしない人が多い。

 

吉田篤弘作品は「雰囲気小説」と評価されることも多いですが、

そこ「だけ」に終始してしまう受け取られ方への憂いも一因かと思います。

 

初回は『フィンガーボウルの話の続き』

 

記念すべき初回開催は8月3日、

『フィンガーボウルの話のつづき』の解説です。

 

同著はご存知の通り、吉田篤弘の処女小説。

最近復刊された小説ですね。

 

好きな小説を著者自身が解説してくれる

機会なんてめちゃくちゃ貴重だと思うので、

関東近郊住みで都合合うかたは是非!

 

https://www.setabun.or.jp/event/list.html#event00341

 

 

www.chi-shizu.net