「文章力を上げたいっ!!」といっても、「文章力ってそもそも何?」って感じじゃないですか?
僕が思うに「文章力向上」のベクトルは2方向あって、
- 下手な文章をきれいな文章にする
- つまらない文章を面白い文章にする
に分かれると思います。
前者は「うわあ俺の文章ヘタクソで読みづら、、、何が言いたいのかわかんねえよな、、、そもそも文法あってんのかこれ、、、」
後者は「あたしの文章、なんか無難で詰まんない、、、語彙力もないし、もっと人が読みたくなる文章書きたいんだけど、、、」
みたいな。
文章力を向上させるための本はいろいろありますが、それぞれの目的に合った本を選ばないと損します。
ということで、きれいな文章を書きたい人、面白い文章を書きたい人に向けた文章力向上本をご紹介します。
Contents
きれいな文章を書きたい人へ
①『マジ文章書けないんだけど』
- フルカラー・イラスト付きで読みやすい!
- 初歩からの指導で面倒見がいい!
- 簡単だけど内容は一流!
自分の文章に自信がない人はこれが一番でしょうか。
僕の印象としては、文章偏差値50以下の人でも偏差値60までラクに行けちゃう本。
根拠としては、
・ストーリー仕立てのわかりやすい内容で挫折のリスクが少ない(←大事)。
・慣用表現の使い方から読点(「、」)のベストな位置まで、初歩過ぎて教えてくれないところも教えてくれる
・読みやすいけど内容はまあまあ高度、学校では習わない技術も多い
など。
文章が苦手な人でも、これを読み切れば並み以上には書ける一冊です。
②『大人のための国語ゼミ』
- 高度な内容でじっくりと学習できる!
- 読解力、反論力まで踏まえた総合的な「文章力」を鍛える!
- 練習問題が豊富!
こちらはある程度の文章力を持った人が偏差値70を目指す本。
まえがきで「少なくとも1週間、できれば1か月かけて読んでほしい」と書いてある通り、じっくり取り組む文章力本です。
その分読みごたえは抜群、基本的に例題を解きながら読み進めるタイプの本なので本気で一流の文章力を身に着けたい人にはお勧めです。
著者は野矢茂樹、ご存じの方は多いと思いますが、この方の著作は難解な内容を易しく伝えてくれるものが多く、この本も例にもれません。
面白い文章が書きたい人へ
③『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』
- 説得力のある文筆家たちの引用!
- ビフォーアフターを使ったわかりやすさ!
- すぐに実践に移せるわかりやすさ!
ブログの執筆やSNSなどの場面で、「人を楽しませる面白い文章が書きたい」と思ってる人はまず読むべき本。
個人的にかなりスゴイ本だと思っていて、というのもタイトルの軽さによらず、まあしっかりとした内容なんです。
「なんとなくこの書き方だと面白いっしょ!」みたいなノリではなく、あらゆる文筆家たちの例を持ち出しながら(なんと49人!)、論理的に「バズる文章」を解説する。
- 「こんな文章のお悩みありますよね?」
- 「この作家さんはこんなテクニックを使って、面白い文章を書いています!」
- 「仮にこのテクニックがなかったら、ほらこんな味気ない文章です」
- 「最後に整理します、こんな時にはこれを意識しましょう!」
このような一連のフォーマットが組まれていて、不思議なくらいテンポよく技術を飲み込むことができます。
基本的にこの手の本は読むだけじゃだめで実践してみないと意味がないものです。
その点、スキルの使いどころをわかりやすく提示してくれるこの本は優れていると思います。
④『自分の言葉で語る技術』
- テーマが明確、題名に惹かれたら間違いない!
- アドバイスが具体的で説得力がある!
- 無難なことばかりを言わない!
面白くない文章を書く人の中には、「なんかありきたりで誰でもかけそうな文章しか書けない。。。」という人もいるのでは。 僕です。
そんな人が読むならこの本。「自分の言葉で語るには」に注力したテーマで、悩みが明確ならばうってつけです。
- 自分の体験から得た発見を具体的に語る。
- 視点や次元を意識して変えながら語る。
- 語り方の巧拙よりも伝えたい気持ちと少しの勇気。
を基本の3か条とし、具体的な「語り方」を解説してくれます。
決めの一行を用意する、正しいことよりもリスクを負った主張、など実践しやすいアドバイスが多く、信頼度の高い一冊です。
終わりに
文章力なんてものは日本人のほとんどの人が勉強しようと思わないので、一冊読み切ってそれをちょっと実践してみれば、それだけで周りに差をつけられるものです。
文章スキルは一生ものなので、今のうちに身に着けるのもいいかもしれません。