アルピーANN「サイコメール」の再来
山梨のFMラジオ番組「沈黙の金曜日」で事件が起きています。
稀代のラジオスター・アルコ&ピースと、乃木坂46のアシスタントによる2時間のトーク番組。
11/27(金)放送回にて、アルピーANN「家族」を彷彿とさせるサイコメールが30分近く届き続ける事態となりました。
「弓木(注:「沈黙の金曜日」アシスタント)の中にいる握手会専用マシーン、ファルケンボーグ石井です。今宵の空にかかる雲、それはまさに、トランゼッタ王国の名物、チャンポレのようです。」
ーリスナーメール
「沈黙の金曜日」(以下、「沈金」)は、長らくアルコ&ピースと元乃木坂46一期生・中田花奈の3人で進行していましたが、中田の卒業により11月から四期生・弓木奈於にアシスタントが変更となっています。
今、「沈金」に何が起こっているのでしょうか。
沈黙の金曜日
放送時間:金曜21:00~23:00
放送局:エフエム富士
事件前夜1- 就任
前アシスタント・中田の出演最終回となった10/23放送回の終盤、弓木奈於の後任がサプライズ発表されました。
深夜ラジオリスナーでありアルピーの世界観を理解している中田のアシストにより、安定した面白さを保っていた「沈金」に、デビュー半年の新人アイドルが放り込まれ、ラジオリスナーは期待と不安がないまぜになった感情を抱えていました。
就任初回の10/30放送回、
アルピー2人の代打アシスタントに接するような丁寧な進行もあり、初回とは思えない安定した放送になりました。
弓木自身も、初放送ながら物怖じせずハキハキと受け答えができており、しっかりしている印象さえありましたが、
「乃木坂46『いつかできるから今日できる』、こちらは乃木坂46です!」と歪つな曲紹介を披露するなど、言葉の端々から不思議キャラの片鱗をのぞかせる放送となりました。
2回目の放送は、平子の脳内嘘ドラマ「墓場恋愛物語」のあらすじを弓木に説明し弓木が全部信じるという、アルピーが乃木坂の女の子を掌で転がすような構図になりましたが、3回目の放送では弓木がアルピーのスタイルに順応し嘘にタメ口で言い返すようになるなど、早くも弓木と「沈金」の相性の良さが感じられる放送となりました。
一方で、天才ハッカーの演技をさせられて謎の東北弁が出る、「アルピーの年収はパーマ大佐の3倍」のリスナーメールに「大佐ってことは偉い人ですよね?アルピーさん稼いでる!」とリアクションするなど、ポンコツキャラにも週を追うごとに磨きがかかっていきます。
事件前夜2- 異変
弓木アシスタント就任4回目となる11/20放送回から、弓木のクレイジーさが顔を見せてきます。
酒「弓木紅白出るじゃん。緊張する?」
弓「まだ自分が出るかもわかんないですし。喜びというよりは、おめでとうございますの気持ちが大きいです」
平「おめでとうございます??どなたが??」
弓「皆さんが。年末迎えられておめでとうございますって」
酒「年末を祝うんだ。。。」
平「(山梨名物の)ほうとうって知ってるよね?」
弓「あれですよね、ギザギザで、中くりぬいてある、おでんの、、、」
酒「ちょっと待って、ちくわぶと間違えてんの?」
弓「あれ、ほうとうって何ですか??冬瓜??」
酒・平「???」
~~~
平「ほうとうだよ?形はどんなの?」
弓「せ、正方形」
酒「何それ。。何に入ってる?」
弓「餃子の汁」
酒「きもいな弓木ちゃん」
~~~
酒「やばいよ。これ地域に根付いた番組だから」
弓「大丈夫ですよ。大好きですから。大山梨。」
酒・平「大山梨??」
オープニングからカオスな受け答えが続き、酒「この後でかめの収録控えてんの?(不思議ちゃんキャラを)ここで試してんの?」といわれる始末(弓「ないですよ!明日は踊り狂いますので」)。
さらに番組はカオスな展開に。弓木の山梨愛を確かめるため、「富士五湖(富士山周辺の湖の総称)の名前言えますか?」のリスナーメールに、
「富士山、富士い四段、富士田ニコル、富士の花、富ー士ん雷神」というキモすぎる回答。
ここからリスナーからの「五湖大喜利」が続きます。
・「アベ五湖はいけますか?」
弓「安倍晋一、安倍晋三、アベノマスク、ああベルサイユ、ああ弁当忘れた」
・「奈良五湖いけますか?」
弓「奈良の福神漬け、ならそうしよう、奈良そうそう、なあ麺食べたいねんけど、なあらしくないよ(ポセイドンが来たら福神漬けを餌付け)」
・「マイケル五湖いけますか?」
弓「マイケル富岡、まあいけるやろ多田さん、マイケルジャクソン、まあいける、まあいけるんちゃうかな~(ジャビット君が来たらマイケル富岡のラブラブ参道山)」
・「小笠原五湖いけますか?」
弓「うわぁ!ダメですホントこれだけはダメです、禁じられてますから」
よくある天然キャラ天然だと思っていた弓木が、只者ではないことに気づき始めます。
事件
そして、5回目の登場11/27放送回。
きっかけは、先週の流れから山梨知識を試す下りからの、
山梨と京都(弓木の地元)が喧嘩したらどっちが勝つか、の話題(?)。
「山梨の得意技は?」のリスナーメールに、
弓「俺たちはサイコー!!」
と答えます。
弓「俺たちはサイコー!!」
平「私たちも、サイk」
弓「私たちは、カモガウィー!!です」
酒「カモガウィー?」
平「カモガウィーって??」
弓「鴨川持ってるから」
平「鴨川持ってる?」
弓「山梨は西湖(サイコ)持ってるからサイコー!じゃないですか、でもそれに対して京都の人が対抗しようと思って、鴨川持ってるんだぞって意味でカモガウィー!っていうけど、それはなんの語呂にもかかってないから、山梨の勝ち。」
この一連でアルピーの二人は完全に混乱します。
酒「やべえ、今の全部わかんなかった、、、」
平「なんでそんなこと堂々と言えるの??」
弓「私の中の正解者がこれ出せよっていうんです」
平「正解者。。。」
酒「小っちゃい弓木ってこと?」
弓「はい」
この会話を皮切りに、リスナーのサイコメールが何かに惹きつけられたかのようになだれ込みます。
「弓木さんの中にいるもうひとりの弓木、リトル弓木の中にあるもう一つの人格、ドルバードです。ガイア・ランサー・新緑・そして湾岸。すべてはタンドリーチキンのレシピと同じなのです。」
ーリスナーメール
「私は弓木さんの中にいるもうひとりのケビン・スペイシーがビリーズブートキャンプをしたときに毛穴から飛び出した小っちゃいカニです。さあ皆で地獄に落ちようぜ」
ーリスナーメール
「ストローで千波吉兆を覗いたらiPadからエルサルバドルが飛び出してきました。結局最終的にはジャスティンビーバーがプルシェンコと右ひじ左ひじを交互に見てました」
ーリスナーメール
このようなアルピーANN「家族」のようなサイコメールが30分以上垂れ流しの状態に。引き金となった弓木は呼吸ができないほどの爆笑。
(よくない意味で)夢のような時間がそこにはありました。
チャンザヤ!ナーフナ!カジャハサ~~!
エンディングでは、弓木のひざ小僧に住む小さな妖精・ナヤモスカヒダがお祭りを開く事態に。
「チャンザヤ!ナーフナ!カジャハサ~~!」の掛け声を酒井・弓木の二人で何度も連呼する異常な放送になりました。
弓木という奇人
恐ろしいのが、今回のサイコ放送が、リスナーの単なる気まぐれではなく、弓木奈於の異常性から引き出されたものであるということ。
徐々にあらわになった弓木の奇人っぷりは作られたものではなく、滝沢カレンのような天性の才能です。
リスナーのサイコメールが毎週続くことはさすがにないと思いますが、
弓木自身のサイコっぷりはこれからも毎週披露されることでしょう。
ここに書いた言動以外にも、「沈金」の2時間の中でまさしく「サイコボックス」を擬人化したような暴れっぷりを弓木は見せています。
「奇人」弓木奈於の活躍で、個人的には芸人ラジオ界トップの面白さを目指せる番組に、今の「沈金」はあると思います。