小さな男∧静かな声

「小説」が好きな人に、「小説以外」の本を薦めるブログ。趣味も入っています。

卒論がつらい。不安だ。そんなあなたに『ヘンな論文』感想

こんな人にオススメ
  • 高校生・大学生
  • 卒論に悩んでる人
  • イグノーベル賞とか好きな人

 

就活が終わったら、その先には天国が待っていると思っていました。授業も取り終わってるし、バイト代も貯めてきたし、もうあとは遊ぶだけだ!と。

 

いや、まあ、卒論の存在は知っていました。

でもまあ、何とかなるだろうと。半年あんだぜ?たったウン万字、計画的にやれば大した枷にはならない。

 

計画的に、できればね。

 

実際はそんなことなくて(自分がそういう人間だって知ってたはずだけど。夏休みの宿題とかね)、時間の余裕が仇になるんですね。後回し後回し、になって、9月くらいに気づく。あれ、余裕なくね?

 

そんなわけで大学4年生は就活が終わっても、卒論が終わるまではなんのヨユーもない訳ですね。



『ヘンな論文』。

著者は国語学者・兼お笑い芸人のサンキュータツオさん。



どういう本かと言えば、そのまんま、「ヘンな論文」を集めた本です。

それこそ学生が卒業論文として作成したものもあれば、一流の研究者が人生を賭して書き上げた大作まで。

 

  • 男が浮気する時は自分自身にどう言い訳をするのか?
  • あくびはなぜうつるのか?
  • おっぱいが揺れたときのブラジャーのズレを検証

 

うーん、ヘン。

実にバカバカしい。

でもちょっと、確かに気になるかも…。

 

論文の内容自体も面白く、実際にタメになることも多いんですが、一番印象的だったのは「みんな研究を楽しんでいる」ということ。

調査の徹底ぶりや本文の言葉遣いの端々から、「俺はこんなにこいつのことが好きなんだぜ!!」という研究対象への愛がヒシヒシと伝わるんですね。

 

そして、それは僕も同じだったなあと。

僕は日本語の謎が好きで文学部に入ったのですが、授業が毎日楽しくて、「これも知りたいあれも知りたい!」と日本語に夢中になっていた時期もありました。

そして今書いている論文もやはり日本語学の論文なんですよね。

 

受験のときに入りたかった学部で書きたかった卒論を書いている。

 

学問って、もっとワクワクするものだったよな、と思い出させてくれた、『ヘンな論文』でした。