小さな男∧静かな声

「小説」が好きな人に、「小説以外」の本を薦めるブログ。趣味も入っています。

中学生・高校生に向ける、新書の選び方と読みやすい新書の紹介

 

高校1年生の夏休みの宿題、「新書で読書感想文」が印象に残ってます。

 

読書好きではあったものの、新書未体験だった僕は「こんなおっさん臭いの読めねーよ!」と憤り(うそですが)、図書館の適当な新書を手に取って適当にてらてら感想を書きなぐった覚えがあります。

 

今になって思うともったいなかった。大学生になって新書を読みだした僕にとって、あの瞬間が新書の魅力に気づく最初のチャンスだったなーと思うのです。

 

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ということで、「新書は読んでみたいけどどこから手を出せば…」「読書感想文のために新書読まなきゃだけどつまんなそう…」という人たちに向けて、初めての新書の選び方を紹介したいと思います。

 

 

新書の選び方

 

結論を先に言います。

 

書店の新書コーナーの前に立つ。

好きな本を選ぶ。

 

以上。

 

これでオッケーです。面白い新書は見つかります。

マジで?マジです。

 

新書に触れたことのない人にとってはぴんと来ないかもしれませんが、新書っていうのは世間のあらゆるコンテンツの入門書です。この世界のいろんな側面を細かく切り取って、一冊の本に閉じ込めたのが新書です。

 

つまり、あなたが好きなコンテンツについての新書も必ずあるということ。

アニメが好きならアニメの新書があります。

たこ焼きが好きならたこ焼きの新書があります。

野球が好きなら野球の新書があります。

皮肉を言うことが好きなら皮肉の新書があります。

 

新書って、政治とか経済とか、そんなムツカシイものばかりじゃないんです。

 

あなたが好きな新書は必ずあります。好きなものの話なら、200ページくらいの文章、すらすらと読めちゃいます。(思ってるほど難しい文章じゃないしね)

 

 

なので、好きな新書を探しに本屋に行きましょう。できるだけ大きい本屋がいいです。

新書コーナーに並ぶタイトルをざっと眺めましょう。あ、これ好きだ!とビビット来たら、それを手に取ってみてください。パラパラとページをめくってこれならいけそう!と思ったら購入です。

 

ほんとにそれでみつかんの?と思いますか?

大丈夫です。だまされたと思って、初めてのスタバに入る感覚で、新書コーナーに行ってみてください。思ったより簡単に見つかります、むしろ迷っちゃうくらいです。「あれ、自分ってこれも、あれにも興味があったんだ!」と新たな発見すらあると思います。

 

活字が苦手な人は?

「いや好きなものは多いけど、活字がそもそも苦手なんだよ!」という人。

そんな人に敷居が低いのは、岩波ジュニア新書ちくまプリマ―新書の2レーベル。

両者は中高生に向けた新書なので、ほかのレーベルに比べ文章が平易です(とはいえ内容自体は大人が読んでもためになるのがスゴイところ!)。書かれるテーマも若者向けのものが多いので、中学生や高校生の方の1冊目としては最適だと思います。

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読みやすい、おススメ新書

 

ということで、新書の選び方のコツは「とにかく新書コーナーに立つ」なのですが、「そんな投げやりな!!」と思う気持ちもわかるので、初めての人でも楽しめるようなおススメの新書をご紹介します。

 

1、『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』嶋浩一郎 祥伝社新書

 

下北沢の名物書店「本屋B&B」を立ち上げた著者の、本の選び方、付き合い方に関する本。読書好きの方なら絶対に楽しめる1冊です。

この本の「迷ったら買うべし。その本に興味を示し買ったという事実が自分の財産になる」という教えを僕はずっと守ってます(散財)。

ちょっとずるいこと言いますが、巻末に全国の名物書店リスト66選が。気になりません?

 

2、『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字<上>』山田真哉 光文社新書

 

数字と会計を見直す本。お得な数字に騙されてませんか?

この本のすごいところは、とにかく読みやすい!びっくりするくらいすらすら読めて、しかも役にたつ。著者の恐るべき文章力。

新書を全部読み切れるかな…という不安を抱えている方にはお勧めです。

 

3、『リアル人生ゲーム完全攻略法』架神恭介/至道流星 ちくまプリマ―新書

 

ワクワクするタイトルですね。

「人生」という神が作ったクソゲーで、いかにハイスコアをたたき出すか。「ジョブ選択」「結婚」「災害」等のイベントをいかに乗り切るか。読み口はマンガみたいに軽いですが、示唆するものは非常に重いです。

 

4、『無限論の教室』野矢茂樹 講談社新書

 

著者は日本を代表する哲学者。

知ってるようで知らない「無限」の概念について一から学びなおす本。特に数学が苦手な文系人間にお勧め。

新書ですが物語形式で進んでいき、2人の学生と一緒になって先生の指導を受けるのでついていきやすいです。

 

新書=ムツカシイ?

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読書好きを公言している人のなかでも、実は小説しか読んでない、という人は多いはず。

 

「どんな本読むの?」

「んー、恋愛ものからミステリーまで、本なら何でも読みます!!」

 

みたいに、そもそも「本=小説」という認識の人もいるでしょう。

 

もちろん、それでいいんです。「学術書を読まないで読書家を騙るとは何たるプンスカ!」なんてばかげた話もありませんし。

ただ、もったいないな、とは思います。せっかく文字をストレスなく追える能力と、好奇心を兼ね備えているのに、小説だけしか楽しまないのは。

 

きっかけはなんでもいいんですが、せっかくなので、新書も読んでみては。本当に楽しい本がたくさんあります。